バランス釜とは

バランス釜という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
最近の若い人には馴染みがなくなった言葉です。
バランス釜も給湯器の仲間です。特にお風呂のお湯を沸かすものになります。
昔はお風呂のお湯と台所で使うお湯、別々の給湯器を使って沸かしていたのです。

バランス釜は浴室内の浴槽のすぐ隣に設置されている給湯器です。ダイヤルを回して温度を調節します。また、追い焚きもできるのでなかなか高性能です。

バランス釜は最近はあまりみかけなくなりましたが、テレビ番組などで古い家をリフォームする番組をみているとたまにバランス釜の浴室をリフォームしているところが出てきたりします。

バランス釜のついている古い浴室をリフォームしたいと考える人は多いようです。バスルームにバランス釜のようなものがあると掃除をするのも手間ですし、浴槽が狭くなります。
広々とした清潔感のある浴室にしたいためにリフォームする人が多いのです。

バランス釜を使用しているような古いお風呂場では旧式の給湯設備なので、まるごとリフォームするとなるとかなり大掛かりな作業になってきます。変更するかしないかが大きな決断となります。

バランス釜自体はそのままでも構わないというのであればバランス釜自体を最新のものに交換するだけでもいいでしょう。

買い替えの時の注意

給湯器を買い換える時の注意点について紹介したいと思います。

給湯器を購入するときに、まず決めなくてはいけないのが号数です。
家庭用としては10号から16号、20号、24号とあります。
この号数とは水温+25℃のお湯を一分間で何リットル出せるかを表している数字になります。つまり、20号なら一分間で20リットル出せるというわけです。
ただし、冬場など温度が下がっていると同じ号数でもそれだけのお湯を出せないこともあります。

10号の給湯器では台所で使用する分しかお湯を沸かすことができません。小型給湯器だと10号や5号といったものがあります。

一人暮らしの家庭だと16号の給湯器が使われていることが多いです。一人で暮らす分にはお湯もシャワーも十分使用できます。

一般的な家庭では20号くらいがちょうどいいでしょう。4人家族以上なら24号となってきます。

買い替えの際にこの号数を変更する人もいますが、基本的にはこれまでの号数で問題はないと思います。
ガス代をもっと安くしたいと考えて号数を落としたりする人もいます。

号数のほかにも、オートとフルオートを選びます。
オートもフルオートも自動湯はりや追い焚きと言った機能がついていますが、フルオートになるとさらに配管の自動洗浄や自動炊き上げ、自動保温といった機能もついてきます。

耐用年数

給湯器を買い換える時に気になるのがその耐用年数です。
できるだけ長く使えるものを買いたいと考えるのが普通です。

一般的には給湯器の耐用年数は10年程度だと言われています。しかし、早ければ7年で壊れることもありますし、15年もつ場合もあるとも言われます。
7年と15年では大きな違いです。15年使えるものを選びたい、と思うことでしょう。

7年と5年の差はどこで生まれるかというとそれはつまり給湯器を使う頻度によって変わってきます。

ご家庭によって給湯器の使用頻度は異なります。たくさん使えば使うほど壊れるのも早まるというわけです。
また、設置状況や積雪状況によっても変わってくるとも言われます。このあたりはどうこうできる問題ではありません。

できるだけ長持ちさせたいというのであれば管を腐食させないようにすることを心がけましょう。
具体的にどうすればいいかというと、お湯を使わない時には必ず水側のコックをひらいて使うようにすることです。
給湯器のスイッチをきっておけばお湯のコックをひねっても水は出てきますが、そうすると管の温度と水の温度の差が大きくなってしまうので管の表面に水蒸気が付着しやすくなるのです。
お湯のコックをひねるのはお湯を出す時だけにしてください。

給湯器の音

ガス給湯器は燃焼の際に音がするのが気になる、という人も中にはいらっしゃいます。
瞬間式なのでスイッチをいれると着火音がします。
特にキッチンに湯沸かし器を設置している場合にはプッシュボタンを押すと火のつく音が聞こえるはずです。

このような音が気になるという人もいます。特に小さな子供がいるご家庭ではこのような小さな物音一つにも神経質になるのでしょう。

音が気になるのであれば電熱式の温水器を使用したほうがいいのかもしれません。ガスのような着火音はしません。

電気の給湯器は火をつけてお湯をわかすというシステムにはなっていません。
どうやってお湯を沸かしているかというと、夜中電気代が安くなる時間帯にまとめて電気でお湯を沸かしているのです。大きなポットでまとめてお湯をつくっている、と考えればいいでしょう。
昼間は貯めておいたお湯を使っていくことになります。ですから、昼間は温水器が稼働していません。音がすることもないのです。

また、給湯器はお湯を出している時にも音がします。
屋外に給湯器を設置していてもこのような音が気になるということがあるでしょう。隣人に迷惑をかけてしまうことも時にはあるかもしれません。
そして古い給湯器は特に異音がすることがあります。
内部の空気供給と燃焼するガスのバランスが崩れてしまうとピーという高音がすることがあるのです。
このような異音が聞こえた場合にはすぐに使用をストップするようにしましょう。